
いざ葬儀を出すときに、「どこでやるか」はとても大切です。
葬儀の手配は限られた時間で行わなければならないので短時間で多くのことを決めることになりますが、事前に予備知識もなく決めてしまうと、式場が気に入らなかったり、足の悪い遺族や参列者が移動に困ってしまったりして、後々まで悔やんだり、参列者からお叱りを受けることも。
葬儀は遺族が中心となって執り行うようになり、葬儀のことで頼れる人があまりいない今、あらかじめ葬儀について知っておくことは、納得できる葬儀のためには不可欠です。この記事では、通夜・葬儀・告別式を執り行う式場の選び方についてご紹介いたします。
葬儀場のタイプ(1)火葬場併設の葬儀場(公営・民営)
- メリット:葬儀・告別式後、火葬場へ移動する際の移動距離が少ない。
- デメリット:複数の葬儀が行われていることが多い。
(例)東京都内の火葬場併設の葬儀場 | |
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公営 | 臨海斎場 |
民営 | 桐ケ谷斎場 代々幡斎場 落合斎場 堀ノ内斎場 町屋斎場 四ツ木斎場(隣接:お花茶屋会館) |
葬儀場のタイプ葬儀場のタイプ(2)公営の葬儀場
- メリット:利用料が比較的安価
宗旨宗派を問わず利用できる - デメリット:亡くなった方または喪主が自治体の住民でないと利用できない等の条件がある施設が大半である。また、一般利用できる場合でも、利用料が高くなることが多い。
東京都内にある公営の貸し式場 | |
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名前 | 運営している自治体 |
青山葬儀所 | 東京都 |
臨海斎場 | 大田区・港区・品川区・世田谷区・目黒区 |
舟渡斎場 | 板橋区 |
平和の森会館 | 大田区 |
なぎさ会館 | 品川区 |
セレモニー目黒 | 目黒区 |
牛込箪笥地域センター | 新宿区 |
榎町地域センター | 新宿区 |
若松地域センター | 新宿区 |
戸塚地域センター | 新宿区 |
みどり会館 | 世田谷区 |
徳雲会館 | 台東区 |
千松閣 | 台東区 |
千代田万世会館 | 千代田区 |
セレモニーホール | 中央区 |
浜町メモリアル | 中央区 |
南池袋斎場 | 豊島区 |
やすらぎ会館 | 港区 |
葬儀の会場(3)民営の葬儀場

- 企業や宗教法人によって運営されている葬儀式場です。
- 新しくできた施設には、家族葬専用のホールがあったり、バリアフリーであったりと、利用者のニーズに応えるところが増えています。
- メリット:葬儀を執り行うホール、安置室や会食室等、葬儀をするうえで必要な設備がそろっている。
- デメリット:運営者の方針により、利用できない場合があるので、確認が必要。
葬葬儀の会場(4)霊園・納骨堂に併設する葬儀場
- 霊園や納骨堂の中には、葬儀場が併設されているところがあります。利用している霊園や納骨堂に葬儀場があるのであれば、候補に入れると良いでしょう。
- メリット:参列者にお墓の場所を伝えられる
- デメリット:霊園・納骨堂の利用者でないと使えない場合がある。
葬儀式場を選ぶ際に知っておきたいこと
葬儀場のことをまったく知らずに選んでしまって、良いお見送りが出来なかったと後悔することもありえます。とはいえ、葬儀に参列するときでなければ、葬儀場に足を踏み入れる機会はないものです。だからこそ、葬儀を出すとき困らないよう、葬儀場について知っておきましょう。
まず下記の点についてまとめておくと、施設を見学するときに判断の目安となります。
- 葬儀には何人ぐらい参列するか
- 参列者には移動の際にサポートの必要な人はいるか
- 葬儀までの間、故人様をどこに安置するか
葬儀への参列者数が把握できると、どれぐらいの広さの式場を使うべきかが分かります。
参列者の中に足の不自由な方や小さなお子様連れの方がいらっしゃることが予想される場合は、エレベーターが設置されていて、床に段差のない施設を選んだ方が安心です。
ご自宅で安置できない場合は、安置施設を備えた葬儀場を選んだ方が良いでしょう。
民営の葬儀式場のうち、葬儀社が運営しているところは、見学することができます。見学のためだけに足を運ぶのはハードルが高い、という方は終活セミナーやお祭り等を開催しているときに足を運んでみると良いでしょう。
自分自身も家族も元気なときは、葬儀のことを考えるなんて…と思いがちです。しかし、自由に外出できる元気があるときこそ、葬儀の準備に最適なタイミング。
やり直しの効かない葬儀だからこそ、アクションを起こしてみませんか?