遺品整理の手順、遺品整理業者の選び方、かかる費用についてご紹介します!
遺品整理は、数ある葬儀後にやるべきことのうちでも時間と手間がかかるものです。残された家族にとっては、故人様を偲び心の整理をしていく時間でもありますが、それだけに精神的な負担もあるものです。
だからこそ、遺品整理の進め方や、そこにかかる費用について知り、できればその負担を減らすために終活としてできる「生前整理」を手掛けることが大切です。
今回は遺品整理と、生前整理についてご紹介いたします。
遺品整理とは
遺品整理は、故人が残した物品を整理し、形見を手元に残し、不用品を処分する作業です。遺品整理の手順は、以下のとおりです。
- 遺品整理を行う前に、遺言書の有無を確認し、相続人を特定します。
- 故人の財産となる物品を確認します。
- 遺品を「残すもの」「売却するもの」「寄付するもの」「廃棄するもの」等のカテゴリに分け、それぞれ適切に処理します。
- 不用品の処分や遺品の買取依頼、家の掃除を行います。
- 車や不動産の名義変更、相続税の申告などの手続きを行います。
遺品整理は、故人との思い出を振り返りながら、未来への一歩を踏み出すための重要なプロセスです。遺品整理を自分で行う場合も、専門業者に依頼する場合も、故人との関係を尊重し、心を込めて行うことが大切です。
遺品整理業者の選び方
遺品整理は遺族にとって大きな負担です。この作業を代行するのが遺品整理業者です。最近は沢山の遺品整理業者が存在しており、提供するサービスの質や費用もまちまちです。その中で、後悔しない遺品整理をするための業者選定のポイントは以下の通りです。
- その業者が提供するサービスの内容や費用、実績
- 訪問見積もりの対応をしているか
- キャンセル料が無料かどうか
- 見積り時の担当者の雰囲気や接客態度、見積り内容の確認、相見積もりを嫌がらないか
遺品整理業者に遺品整理を依頼すると、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。良く聞かれるものとしては、不当な高額請求です。見積もり後に追加で料金を請求されることがありますので、契約前には詳細な見積もりを取り、追加請求がないことを契約書に明記することが重要です。
また、依頼をキャンセルした際に、高額なキャンセル料を請求されるといったこともあります。クーリングオフ制度の適用可能性や、キャンセル料の条件を事前に確認しましょう。強引な営業や、遺品の勝手な処分、盗難なども報告されています。
訪問見積もりの際は、家族や信頼できる第三者に立ち会ってもらうことをお勧めします。不法投棄や不当な価格での買取に関しても、業者が必要な許可を持っているかを確認し、買取価格については複数の見積もりを比較することが推奨されます。
遺品整理にかかる費用は?
遺品整理業者の費用は、部屋の広さや処分する遺品の量、作業内容によって大きく異なります。一般的に、1R・1Kの場合は30,000円から80,000円程度、より広い間取りの場合はそれ以上の費用がかかることが多いです。費用には遺品の分別、処分、家屋の清掃などが含まれます。部屋の状態により特殊清掃や消臭消毒が必要な場合は追加料金が発生することもあります。
遺品整理の費用を軽減するためには、事前に所有物をある程度事前に処分し、遺品整理の対象となる物品を減らしておくことが有効です。終活として「生前整理」に取り組むことで、後に残る家族の金銭的・体力的・精神的な負担を軽減できます。
人ひとりが暮らしている空間を整理することは、簡単なことではありません。だからこそ遺品整理を事前に知り、備えておくことが必要です。こちらの記事で紹介したポイントを押さえて、スムーズな遺品整理を実現してくださいね。