カテゴリ
タグ
  1. TOP
  2. お墓
  3. 終活
  4. 愛知県でお墓を探す人が知っておきたいこと|公営霊園・民営霊園・境内墓地の違い

愛知県でお墓を探す人が知っておきたいこと|公営霊園・民営霊園・境内墓地の違い

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

愛知県内には公営・民営ともに沢山の霊園があります。それゆえ、どのように選んだら良いのか、迷う方も少なくありません。
お墓は、大切な故人を偲び、家族の絆を深める「終の棲家」として家族にとって大切な場所です。
だからこそ、お墓選びは大切なことです。
この記事では、お墓の専門家として、茨城県内でお墓を探すための基礎知識から、墓地の種類ごとの特徴、費用相場、そして後悔しないお墓選びのポイントまで、詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたもきっと納得のいく場所で、希望に合ったお墓を見つけることができるでしょう。

 

 

1. お墓探しの前に知っておくべきこと

まず、お墓探しを始める前に、確認しておきたいポイントを3つ挙げます。

  • 誰のためのお墓か: 自分だけのお墓なのか、将来的に家族も一緒に入るお墓なのか、地方にあるお墓を閉じて遺骨を移動する(改葬(墓じまい)のためのお墓なのか等、故人の遺志、家族の意向などを確認し、どのようなお墓を希望しているのかを明確にしましょう。
  • 予算: 愛知県内でお墓を探す場合、公営霊園の場合、一般墓の区画が広いところが多いため、石工事を含めた総額が高額になる可能性があります。また、お墓の種類によっても費用は大きく異なります。
    予算はお墓選びをする上での大事な選定基準となりますので、どのようなお墓にしたいか事前に検討することをお勧めします。
  • 場所: 自宅からの距離、交通アクセス、周辺環境などを考慮し、お墓参りがしやすい場所を選びましょう。

これらのポイントを整理することで、お墓探しの軸が定まり、数多くの選択肢の中から、最適なものを選べるようになります。

 

 

2. 愛知県内の墓地の種類と特徴:公営霊園・民営霊園・寺院墓地

愛知県内には、主に「公営霊園」「民営霊園」「寺院墓地」の3種類の墓地があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、費用や管理体制、宗教宗派の自由度などが異なります。
ご自身の希望や条件に合わせて、最適な種類を選びましょう。

  • 2-1. 公営霊園:霊園を運営する自治体の住民のみ利用可能
    公営霊園は、地方自治体(埼玉県内の市町村)が運営する霊園です。
    愛知県には、県営の公営霊園はありません。
    愛知県内では、名古屋市をはじめ、以下の自治体が公営霊園を運営しています。
    霊園名 運営市町村 所在地 墓地の種類 価格帯(使用料) 管理費の値段 募集時期
    八事霊園 名古屋市 愛知県名古屋市天白区天白町大字八事字裏山69番地 一般墓 170,100円(0.81㎡)~広さにより異なる。 年間1,700円+300円/㎡ 不定期(市HPで告知)
    令和7年1月~9月26日で受付中。
    愛宕霊園 名古屋市 愛知県名古屋市緑区有松愛宕362番地 一般墓 132,030円~ 年間1,000円 不定期(市HPで告知)
    令和7年1月~9月26日で受付中。
    みどりが丘公園墓地 名古屋市 愛知県名古屋市緑区鳴海町字笹塚17番地 普通墓地、芝生墓地 443,000円/平方メートル
    広さにより異なる
    普通墓地:3,000円~、芝生墓地:4,000円~ 例年4月~翌年3月頃。
    梅田川霊苑 豊橋市 愛知県豊橋市大山町西坪 一般墓 360,000円(一律) 不要 申し込み順にて受付。
    新規墓所の募集あり。
    向山霊苑 豊橋市 愛知県豊橋市向山町字塚南30番地 一般墓 280,000円/平方メートル 不要 申し込み順受付
    野依台墓地 豊橋市 愛知県豊橋市野依台二丁目9番地の4 一般墓 230,000円(一律) 不要 申し込み順受付
    飯村墓地 豊橋市 豊橋市飯村町字西山7番地の1 愛知県一般墓 200,000円/平方メートル 不要 申し込み順受付
    東細谷墓地 豊橋市 愛知県豊橋市東細谷町字牛田31番地の370 一般墓 230,000円(一律) 不要 申し込み順受付
    岡崎墓園 岡崎市 愛知県岡崎市真伝町 一般墓 160,000円(2㎡)~640,000円(8㎡) 年間2,400円~3,300円 例年8月1日に市広報で発表。
    安城霊園 安城市 愛知県安城市北山崎町柳原44番地1 一般墓 なし 使用済返還区画のみ。
    市営霊園管理組合加入要。(入会金(初年度年会費含む)2,000円・年会費(7月~翌6月分)500円~700円(広さにより異なる)
    橋目霊園 安城市 安城市橋目町宮東199番地 一般墓 273,600円~760,000円 なし 新規区画・返還区画両方あり。
    市営霊園管理組合加入要。(入会金(初年度年会費含む)2,000円・年会費(7月~翌6月分)500円~700円(広さにより異なる)
    東島霊園 一宮市 一宮市緑 3丁目地内 一般墓 125,000円/平方メートル なし 通年募集。
    空き区画がなくなり次第受付終了。
    隣接2区画申し込み可。
    奥町墓地 一宮市 一宮市奥町字六丁山地内 一般墓 98,000 円/平方メートル なし 通年募集。
    空き区画がなくなり次第受付終了。
    隣接2区画申し込み可。
    常光墓地 一宮市 一宮市緑 3 丁目地内 一般墓 153,000 円//平方メートル なし 通年募集。
    空き区画がなくなり次第受付終了。
    隣接2区画申し込み可。
    潮見坂平和公園墓地 春日井市 春日井市大泉寺町字大池下292番地 一般墓 一般墓:201,000円~
    永代使用料に加え、永代清掃料(22,110円~)も必要。
    情報なし 例年3月下旬頃発表。
    市民以外でも利用可能だが、使用料は市民の1.5倍。
    潮見坂平和公園合葬式墓地 春日井市 春日井市大泉寺町字大池下292番地 合葬式墓 一般墓:201,000円~
    永代使用料に加え、永代清掃料(22,110円~)も必要。
    情報なし 例年3月下旬頃発表。
    市民以外でも利用可能だが、使用料は市民の1.5倍。

    見ての通り、公営霊園はあるものの、必ずしも現在でも募集があるわけではありません。
    また、募集条件も自治体によって異なり、居住していなくても利用できるところもあれば、居住者のみが対象のところもあります。
    募集の有無をはじめとする最新の情報は各自治体のウェブサイトを確認することをお勧めします。

  • 公営霊園のメリット:
    • 宗教宗派不問: 宗教や宗派を問わず、誰でも申し込むことができます。
    • 管理体制の安心感: 自治体または自治体より委託された団体が管理しているため、管理体制がしっかりしており、倒産などの心配はほぼありません。
    • 比較的安価な費用: 永代使用料や管理費が、民営霊園や寺院墓地に比べて比較的安価に設定されています。
      ただし、一般墓を希望する場合、一つの区画が大きいことから、永代使用料が高額に感じるかもしれません。
      費用面を重視する場合、民営霊園や寺院墓地も選択肢にすることをおすすめします。
    • 広大な敷地と豊かな自然: 公営霊園は、広大な敷地の中に緑豊かな自然環境が整備されており、落ち着いた雰囲気でお墓参りができます。
  • 公営霊園のデメリット:
    • 募集時期・区画の制限: 人口の多い自治体の公営霊園は人気が高く、募集時期や区画数、区画の広さなどに制限がある場合が多いです。公営霊園によっては、区画の種類を指定できても、場所は管理者に指定されることもあります。
    • 申込資格・時期の制限: 自治体内での居住年数・遺骨の有無など、申込資格に制限があるところが少なくありません。市民でなくても応募できるところはありますが、永代使用料が市民より高く設定されているところが多いです。
      生前での申し込みができる墓所はありますが、選択肢は限られています。
      申し込みは、1回につき1種類の区画のみです。
      1世帯の申し込み数を制限している自治体もあります。
      申し込み受付期間は自治体ごとに異なります。
      募集のある区画のみ応募可能です。募集の無い時もあります。
      お住まいの自治体の墓地がいつ・どの霊園について募集するかは、市町村の広報を確認しましょう。
    • 法要施設の不足: 法要施設は併設されていないところが殆どです。
  • 公営霊園の費用について:
    公営霊園の費用は、永代使用料と管理費が主なものです。
    一般墓の場合は、墓石を建てる際に別途費用がかかりますが、この費用は石材店に支払うことになります。
    公営霊園では、自分の好きな石材店を選ぶことができます。
    公営霊園の前には、多数の石材店が軒を連ねていることがありますが、必ずしもそこから選ばなければならないわけではありません。
    複数の石材店から見積もりを取り、予算に見合い、対応が自分に合っているところを選択することをおすすめします。
    • 永代使用料: 墓所の土地を権利を得るための費用です。区画の広さや場所によって金額が異なります。公営霊園の場合、数十万円程度で設定されています。
    • 管理費: 霊園内の共有スペース(通路、清掃、緑地など)の維持管理に必要な費用です。年間数千円程度が相場ですが、安城市のように申し込み時に一括で支払うところや、一宮市のように管理費不要のところもあり、自治体により異なります。墓所の種類によっては、管理費がかからないものもあります。
  • 2-2. 民営霊園:多様なニーズに対応する、個性豊かな選択肢
    民営霊園は、宗教法人や公益法人などが運営する霊園です。近年増加傾向にあり、様々なコンセプトや特徴を持つ霊園が登場しています。
    • 民営霊園のメリット:
      • 宗教宗派不問または自由: 公営霊園と同様に、宗教宗派を問わない霊園が多いです。中には特定の宗教宗派のみを受け入れる霊園もあります。
      • 多様な区画の種類: 一般墓、樹木葬、永代供養墓など、様々な種類の区画が用意されており、ニーズに合ったお墓を選びやすいです。
      • 充実した設備・サービス: 法要施設、休憩所、駐車場、送迎バスなど、霊園により提供しているサービスの種類には差があります。バリアフリー設計の霊園も増えています。
      • 生前申込可能な場合が多い: 生前に自分のお墓を申し込むことができる霊園が多いです。
      • 通年申し込み可能:民営霊園は空きがあれば、いつでも申し込みが可能です。
    • 民営霊園のデメリット:
      • 費用が比較的高め: 公営霊園に比べて、永代使用料や管理費が比較的高めに設定されている傾向にあります。
      • 経営母体による管理体制の差: 運営する法人によって、管理体制やサービスレベルに差があります。また、提供されているサービスが将来的に継続して提供される保証はありません。
      • 将来的な経営状況への不安: 民営霊園の場合、経営主体が運営体制を決定します。契約した時の管理体制変更とそれに伴うサービスの変化が起こりえることは踏まえておくべき点です。
      • 石材店の選択に制限がある:民営霊園の場合、経営主体が指定した石材店を通してのみ申し込みが可能なところが少なくありません。また、霊園を直接訪問すると、石材店組合が指定した石材店と契約しなければなりません。
    • 民営霊園の費用について: 民営霊園の費用は、永代使用料、石工事費、管理費が主なものです。
      • 永代使用料: 墓所の土地を使用する権利を得るための費用です。区画の種類や場所、広さによって金額が大きく異なります。近年は、区画を分割し、永代使用料を低めに抑える傾向にあります。
      • 石工事費: 墓石の建立にかかる費用です。墓石の種類、デザイン、大きさ、石材の種類、工事内容によって金額が大きく変動します。お墓のタイプによっては、墓石代が使用料に含まれているタイプのお墓もあります。
      • 管理費: 霊園内の共有スペースの維持管理に必要な費用です。年間数千円~数万円程度が相場ですが、霊園によって異なります。
    • 2-3. 寺院墓地:由緒ある寺院が管理する、伝統と安心の選択肢
      寺院墓地は、寺院が運営・管理する墓地です。「境内墓地」とも言います。古くから地域に根付いた寺院が多く、檀家となることが前提となる場合があります。
      • 寺院墓地のメリット:
        • 手厚い供養: 寺院が供養を執り行ってくれるため、手厚い供養を期待できます。少子化・核家族化の流れの中で、永代供養を提供する寺院も増えてきています。
        • 宗教・宗派の安心感: 特定の宗教・宗派の信者にとっては、同じ宗派の寺院墓地は安心感があります。
        • 歴史と伝統: 由緒ある寺院が多く、歴史と伝統を感じられる環境でお墓参りができます。
        • 住職や寺院関係者との繋がり: 法要や行事などを通して、住職や寺院関係者との繋がりを持つことができます。
        • 法要施設の利用: 寺院の法要施設を利用できるため、法要の準備や手配が容易です。
        • 申し込み時期の制限がない:寺院墓地は、空き区画があれば、いつでも申し込みが可能です。
      • デメリット:
        • 檀家制度: 寺院墓地を利用するには、その寺院の檀家となることが条件となる場合があります。檀家になると、護持会費(霊園で言うところの管理費)に加え、お布施、寄付などが求められることがあります。
        • 宗教宗派の制限: 特定の宗教・宗派の信者のみを受け入れる寺院墓地が殆どです。
        • 費用が不透明な場合がある: お布施や寄付など、費用が明確に提示されない場合や、変動する場合もあります。
        • 寺院の規則・慣習: 寺院ごとに定められた規則や慣習に従う必要があります。
        • 墓地の広さや設備: 寺院の敷地内に墓地があるため、墓地の広さや設備は寺院によって異なります。
      • 寺院墓地のメリット費用について:
        寺院墓地の費用は、永代使用料、石工事費、管理費、護持会費、お布施、寄付などが考えられます。
        • 永代使用料: 寺院によって設定金額は異なります。
        • 石工事費: 墓石の建立にかかる費用です。墓石の種類、デザイン、大きさ、石材の種類、工事内容によって金額が大きく変動します。寺院指定の石材店がある場合はそこに頼まなければなりません。
        • 護持会費: 寺院の運営を支えるための費用で、檀家が支払うものです。年間数千円~数万円程度が相場です。寺院によって金額は異なります。
        • お布施: 法要や供養の際にお寺に納める謝礼です。金額は寺院や地域、法要の内容によって異なります。
        • 寄付: 寺院の伽藍の維持や修繕などのために、任意で求められることがあります。

      3. 失敗しないお墓選びのポイント

      お墓は、一度建てると長く付き合っていくものですから、後悔しないお墓選びをしたいものです。以下のポイントを踏まえて、慎重にお墓を選びましょう。

      • 情報収集をしっかりと: インターネットや霊園ガイドブック、専門業者などを活用して、様々な情報を集めましょう。
      • 霊園見学は必ず行う: 実際に霊園に足を運び、雰囲気や環境、設備、管理体制などを自分の目で確認しましょう。
      • 費用を明確にする: 永代使用料、石工事費、管理費、護持会費、お布施、寄付など、総費用を事前に確認し、予算内に収まるか確認しましょう。
      • 契約内容をしっかり確認: 契約書の内容をよく読み、不明な点は必ず質問しましょう。特に、解約時の規定や、将来的な管理体制についても確認しておきましょう。
      • 家族とよく相談する: お墓は家族みんなで守っていくものです。家族の意見を聞き、納得のいくお墓を選びましょう。
      • 専門家に相談:株式会社ニチリョクは、お墓のプロがお客様のご要望をお伺いし、適した霊園をご提案したり、公営霊園の申し込みサポートをしてくれたりと、お墓探しを総合的にサポートします。
        相談は無料ですので、多数のお墓の情報の中から候補を選ぶのが負担に感じるようでしたら、利用してみると良いでしょう。

      4. まとめ:あなたにとって最適なお墓を見つけましょう

      愛知県内でお墓を探すのは、多くの選択肢があるため、大変な作業に感じるかもしれません。しかし、この記事でご紹介した情報を参考に、ご自身の希望や条件に合った霊園の種類を選び、費用や管理体制、場所などを比較検討することで、きっと理想のお墓を見つけることができるはずです。
      焦らず、じっくりと時間をかけて、ご家族にとって最良のお墓を見つけてください。そして、故人を偲び、家族の絆を深める、かけがえのない場所を築いていきましょう。
      費用相場はあくまで目安であり、霊園や区画、石材の種類などによって大きく変動します。
      霊園の情報は常に変化しています。最新の情報は、各霊園の公式サイトや資料などでご確認ください。
      ご不明な点やご不安な点があれば、お気軽に専門家にご相談ください。

関連キーワード

特集


終活について全てわかる新しい終活本が好評発売中です。

終活をする世代にとっても、その家族にとっても役立つ情報が満載の一冊です。
終活が気になっているという方は、各地の書店をはじめ、Amazon、楽天でもお取り扱いがございますので、ぜひご一読ください。

ニュース

最新情報やお役立ち資料を自動受信

登録する(無料)

最新記事

イベント情報