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始めるのは50代?60代?何をしたらいい?終活とは何か、から始めるべき年代、具体的なやること、進め方など解説!

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シニア世代に関する話題として耳にすることの多い「終活」。
大切なことなのだろうとは思うけど、その実際のところを知っている人はまだまだ少ないのが現状です。
この記事では、終活の定義と終活でやるべきこと、終活を始める年代、終活を進める順序、そして終活を実践している人の現状についてご紹介いたします。

 

 

 

 

「終活とは?

近年、シニア世代の間で認知が広がる「終活(しゅうかつ)」という言葉。終活とは、人生の最期を迎えるにあたって、事前に準備を進める活動のことを指します。
しかし、終活は単なる「死の準備」ではなく、後に残る家族の負担を軽減する準備であり、自分自身の人生の棚卸をして振り返り、残された人生をより良く生きるために何をしたいか考え、実践していくための活動でもあります。
「終活」を、シニア世代の残りの人生をいかに生きるか考え実践するものです。
元気なうちに手掛けることで、残りの人生をより安心して前向きに生きることができるようになります。

 

終活としてすることリスト

終活に含まれるものとして、以下のものが挙げられます。

  • 相続税対策
    相続税対策とは、遺産を相続する際に発生する相続税を最小限に抑えるための対策です。生前贈与や生命保険の活用、遺言書の作成などが有効な手段として挙げられます。
  • 遺言
    遺言は、自分の死後、財産をどのように分配するかを決めるための文書です。相続でのトラブルを防ぐために欠かせません。
    相続トラブルは「財産が自宅のみ」と少ない人でも起こりうるため、必ず作成しましょう。
  • 葬儀
    葬儀に呼んで欲しい人。事前に希望を家族に伝えておくことで、スムーズに進めることができます。
  • 生前整理
    生前整理は、元気なうちに不要な物を処分することです。これにより、遺族の負担を軽減できます。
    また、生活空間の整頓は、屋内でのケガの予防にもつながります。
  • 老後の資金計画
    仕事を辞めて定期的な収入がなくなると、いまある蓄えと年金で生活しなければなりません。
    老後の生活費や医療費を確保するために、年金の確認をしたうえで、今ある資産の運用等を検討しましょう。
  • 介護
    体調の悪化や認知症発症等により、介護が必要になる可能性を鑑み、介護が必要となった時にどこでどのように介護を受けたいか、希望を考えておきましょう。
  • 財産の管理と保全(家族信託)
    認知症の発症等により判断能力が低下すると、銀行口座が凍結されたり、自分の財産であっても移動・売却することはできなくなり、その後の生活資金の確保が困難になる可能性があります。
    認知症などで判断能力が低下する前に、信頼できる家族に財産の管理を任せる「家族信託」等で対策することができます。相続対策や財産保護に有効です。

 

終活を始めるのに最適な年代は50代?60代?

終活を始める時期に決まりはありませんが、50代から60代にかけて意識し始める人が増えてきます。以下のポイントを参考にすると、自分に合ったタイミングで終活を進めることができます。

  • 50代:人生の折り返しのタイミングに、健康や仕事の状況を見直し、エンディングノートを作成し始める。財産の整理を少しずつ進める。
  • 60代:退職を機に本格的に終活を始める人が多い。遺言書の作成や、老後資金の管理を具体的に考える。
  • 70代以降:介護や医療の希望を整理し、家族と話し合いながら終活を進める。ACPを行うのもこの頃です。

早めに取り組むことで、心に余裕を持ちながら計画的に準備を進めることができます。

 

終活の順序

終活は、以下の流れで進めていくことをおすすめします。

  1. 1. 自分の現状を把握する
    まずは、自分の健康状態や経済状況、家族構成などを整理し、終活のどのような準備が必要かを明確にしましょう。
  2. 2. エンディングノートを作成する
    自分の希望や考えをまとめるために、エンディングノートを作成します。
    自分の人生について振り返り、書けるところから書き進めてみましょう。
  3. 3. エンディングノートに書いた内容を家族に話す
    終活は一人で進めるものではありません。
    ましてやせっかくエンディングノートを書いたとしても、その存在を知らせずにいては、いざという時に役立ててもらうことができません。
    まずはエンディングノートを書いたこと、さらにその内容について家族に伝え、意見を求めてみましょう。
    家族と相談しながらエンディングノートを書き、終活進めることで、自分の終活とこれからの人生について家族の理解を得ることができます。
  4. 4. 財産整理と相続対策を行う
    遺産の分配や相続税対策を考え、遺言書を作成することが望ましいです。財産目録を作り、負債がある場合はその整理も行います。
  5. 5. 断捨離を進める
    不要なものを整理し、必要なものだけを残すことで、家族の負担を減らします。生前整理を進めることで、気持ちもすっきりします。
  6. 6. 葬儀やお墓の準備をする
    どのような葬儀を希望するのか、どこに埋葬されたいのかを決めます。家族や親族と話し合いながら準備を進めましょう。
  7. 7. 医療や介護の希望を伝える
    延命治療を希望するか、介護施設の利用を考えているかなど、自分の意思を明確にし、家族と共有しておくことが重要です。

 

終活を取り巻く現状

株式会社ニチリョクが2024年に行った調査をもとに発表された「終活白書2024」によると、葬儀や生活に関する準備は進んでいるものの、法律や書面に関する準備が遅れていることが終活の課題として浮き彫りになっています。
「終活白書2024 終活実践編」での「葬儀・埋葬」につい取り組んでいる人が66%というのはもともと終活の始まりが「自分らしい終わり方を自ら考えること」であったことによるものと言えます。
また、「財産管理」に取組まれている方が過半数を超えているのは、今とこれからの暮らしに直結しているから、比較的取組みやすいと言ったように読み取れます。と同時に、終活をうまく活用することで生活面や財産に関する準備が比較的進んでいることがわかります。
これらは行政や事業者からのセミナー等を通じた発信も多く触れる機会が有り、自分で情報を集め、自分で考えると言ったことが可能な終活とも言えます。
一方、「法律・手続き」(16%)「エンディングノートの作成」(31%)は取り組む人の割合が低いという結果となりました。
医療・介護」についての42%という結果は、自分だけでは何ともならない部分を含んだ項目と受け取れ、家族や専門家の支援があって完了する項目と言えます。
これらを進めるには、一方的なセミナーや情報誌ばかりではなく、当事者と家族、関わる人が一緒に考え、話をする“一歩進んだ相談"が必要です。
認知症を含め話し合う、聞くといった機会が行政や企業によるサポートのもと提供されることで、暮らしの中で活きる終活が実現します。

 

 

終活は、人生の終わりに向けた準備だけでなく、これからの人生をより良く生きるための活動です。
既に多くの人に認知されているものの、実際にしっかりと手がけている人は意外と多くはないという事実もありますが、元気なうちに始めれば、家族も安心ですし、自分自身のQOLの向上にもつながります。
まずはできるところから始めてみましょう。
株式会社ニチリョクでは、終活をする皆様をトータルでサポートすることが可能です。
まずは一度お気軽にお客様相談室(フリーダイヤル0120-300-100)へお問合せください。

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